Reality~切ない恋の唄~
誰かが私の髪を撫でている。



ようやく意識を取り戻すと、
ゆっくり目を開けた。



目の前には、
琢磨さんの顔が…

「琢磨さん…!?」



部屋の電気はもう消されている。

薄明かりの中で
私を見つめる琢磨さん。



琢磨さんは私の耳元に顔を近づけると、こうささやいた。

「舞ちゃんって…経験あるの?」
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