Reality~切ない恋の唄~
帽子を深くかぶり、
急いで向かったのは渋谷のデパート。



紳士服売り場を一人で歩く。



閉店時間までは、
20分ほどしかない。



早足でお店の中を回る。



あるショーケースの前で立ち止まった。



グレーの帽子を手に取る私。



自分が試着してみても仕方ないけど、
とりあえずかぶって鏡をのぞく。



これなら、
龍二先生に似合いそうだ。
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