Reality~切ない恋の唄~
たくさんの照明が
私のシルエットを照らし出す。

幕が上がると、
大きな歓声があがった。



こんなにたくさんの人が私を見にきてくれてる…

この中に、
龍二先生はいるんだろうか。



どんなに目を凝らしても、
客席の人の顔を見分けることはできない。



先生の座席は、
あの辺り…



先生がいるはずの場所を気にしながら、歌い続けた。
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