Reality~切ない恋の唄~
「龍二先生…」

先生はあの頃と変わってない。

いつものチョーカーにサングラス。

それに、
私がプレゼントしたグレーの帽子。



大好きな龍二先生…



その姿を見て、
胸がじんわりあったかくなった。



「先生、ごめんなさい。
勝手にきちゃいました…」

熱い気持ちがこみ上げて、
涙が出そうになってしまう。



はやる胸を抑えて、
先生に一歩近づいた。



胸は温かくなったのに…

ガタガタ震えがとまらない。



「舞…いつからそこにいたんだ?」
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