Reality~切ない恋の唄~
「久しぶりだな…元気だったか?」

先生はまだ湯気が出ている熱いお茶を二つテーブルに置いて、私の向かいに座る。

「はい…」

はにかんだ笑顔でうつむいて、
テーブルのお茶に手を伸ばす私。



「先生は…新しいスクールどうですか?」

「少しずつ生徒は増えてる。
小さなスクールだけど、昔より自由きくしな。」

先生がいなくなってから、いろんなことがあった。

話したいことはたくさんあるはずなのに、
何から話したらいいのかわからない。
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