Reality~切ない恋の唄~
「…今日は、のんびりしてていいのか?」

「明日までお休みなんです…
先生の所にきちゃ駄目ですか?」

「別に、大丈夫だけど…」

先生の視線を追いかけて時計を見ると、
もうすぐ夜の十一時。

私は何時間外で待ってたんだろ…

凍死しなくてよかった(笑)



私は先生に会えてすごく嬉しいけど…

先生はちょっと困った顔をしてるような気がした。

やっぱりいきなり押しかけて迷惑だったんだろうか。



「お前…今日はどこに泊まるんだ?」



そう言えば、
宿泊先なんて予約してない。

何も考えずに勢いで福岡まで来てしまった。



「先生の部屋じゃ駄目ですか…?」

恐る恐る先生を見上げた。
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