Reality~切ない恋の唄~
ものすごい音に、
その場にいた全員が振り返った。

「俺の車がぁ…」

記者は麗さんを離して、
車に駆け寄った。



この瞬間、
カメラマンは麗さんではなく私にカメラを向けた。



「これも記事にするからな。」

私にそう吐き捨てると、
二人はサッサと去っていった。



「麗さん、大丈夫ですか…?」
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