Reality~切ない恋の唄~
麗さんはその場にしゃがみこんだまま、動こうとしない。

心配になって、
私も麗さんの隣にしゃがんだ。



「嘘は…つきとおせるものじゃないかもな。」

両手で頭を抱えて、うつむく麗さん。

あまりに弱々しくて、
なんて声をかけたらいいのかわからなくなってしまった。



「何かあったのか?」

物音が聞こえたんだろうか…

リーダーの遼さんが外に出てきた。
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