Reality~切ない恋の唄~
麗さんが遼さんを押さえたのを確認してから、私は口を開いた。

「麗さんだけを切り捨てるような真似はやめて下さい。」

「舞、あなたもずいぶんえらくなったものね。
誰のせいで、こんな記事を載せるハメになったのか忘れたのかしら?」

桜井社長は呆れた様子で私を見る。



「忘れてなんかいません。」

私は、桜井社長を見上げた。



「麗さんが辞めるくらいなら…私をクビにして下さい。」
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