Reality~切ない恋の唄~
「なんでもないです…。」

もう一度振り返ったけど、
誰もいない。

気のせいかな…?



「ちゃんと練習してきたよな。」

「えっ!?あの…」



まずい…
一度も練習してない。

よく聴いた曲でも、
声に出して練習してみないと歌えないものである…。



なんとか歌ってみたけど、
音程がふらふらしてる。



「音程ぐらいとってこいよ!!」

「…本当にすみません!」

「来週、この曲レコーディングするから。」

「来週…!?」

「ちゃんと歌えなかったら、特待から落とすからな。」



…そんな話
 聞いてないよ~!!
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