Reality~切ない恋の唄~
あっという間に
レコーディング当日…

今日は熱唱してごまかすしかない。

歌は心だぁ~!!

本当に…!?



久しぶりに入る
レコーディングスタジオ。

エンジニアさんと
龍二先生にかこまれて、
オーディションの時みたい。

新しい紙に書き直した歌詞を持って、ガラス張りの部屋に向かう。



「高橋、歌詞覚えてないのか?」

「…おまもりです。」

あんなに苦労して考えた歌詞。

忘れるはずないけど、
持ってると安心する。

先生の冷たい視線を浴びながら、ポケットにしまいこんだ。



隣の部屋に入って
ヘッドホンをつけると、
エンジニアさんの声がする。

「一回曲流すんで、歌ってみてください。二回目にとりますね。」

「はい、お願いします!」

龍二先生に見つめられながら歌うのも少し慣れたかも。



一回目の曲が終わる頃、
向こうの部屋に誰か入ってきた。



あっ、この人…!?
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