俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
あたしはドアを開け、リズムよく音をたてながら階段を降り、玄関へと向かった。
実は今日、1時に玲とエマちんがくるの。
ま、来るまでリビングに行ってるとしますか。
あたしはリビングのドアをガチャリと開けて中へ入った。
はぁ〜。
いつもだけれど、呆れる光景が目に入ってくる。
それは、もう昼過ぎだというのに、オヤジくさい下着シャツにパジャマのズボンをはいた父親の姿。
「ちょっとお父さん!」
寝転んで腹をボリボリ掻いている父は耳も貸さない。
その時ふとテレビに目をやった。
――何見とんじゃい!!