俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


あたしはドアを開け、リズムよく音をたてながら階段を降り、玄関へと向かった。


実は今日、1時に玲とエマちんがくるの。


ま、来るまでリビングに行ってるとしますか。


あたしはリビングのドアをガチャリと開けて中へ入った。


はぁ〜。


いつもだけれど、呆れる光景が目に入ってくる。


それは、もう昼過ぎだというのに、オヤジくさい下着シャツにパジャマのズボンをはいた父親の姿。


「ちょっとお父さん!」


寝転んで腹をボリボリ掻いている父は耳も貸さない。


その時ふとテレビに目をやった。


――何見とんじゃい!!



< 110 / 348 >

この作品をシェア

pagetop