俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
前方にアイツと、いつもつるんでる女2人が歩いていた。
話しながら、いかにも機嫌よさげに、バカみたいに笑ってやがる。
――アイツときたらっ!!
俺の前では年中仏頂面だぞ。
人気で多忙な俺の近くに居れるということが、
どれだけすごいことなのか、
アイツは1ミリだって、
わかっちゃいない!!
無駄に揺れるポニーテールの後ろ姿を見てると、無償に腹がたつ。
このオタクバカがっ!
俺は呪うように後ろ姿を睨み付けてやった。
「何、あれ?」
「すごい……!」
何だよ?