俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
実來ちゃん……?
男の声が確かにそう呼んだ――。
実來……。
みくぅ??
オタミクのことか!?
俺は学校の前の歩道に出たところで息を呑んで立ち止まった。
振り返ると、道端には白の外車が停車してある。
そして、女達が群がっているターゲットに目をやるとそこにいたのは……、
――水無月祈織ぃ!?!?
何でこんなとこにいんだよ!?
嘘だろ!?
俺はこの信じがたい事態に立ち尽くした。
そして、水無月祈織の目の前には、アイツ!!
……アイツの名前を、水無月祈織が呼んだ……?
どうなってんだよっ――!!