俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


「もういいんですよ。あたしの趣味を知ると男の子ひくし。」


そう、だいたいそんなもんだ……。


「――俺は思わないけどな。そんなやつは実來ちゃんのいいとこわかってないんだよ。」


祈織お兄さんの言葉に胸がほかほかあたっかくなる。


「そんなこと言ってくれるのは、祈織お兄さんだけですよ。」


――祈織お兄さんの優しさは昔から本当にかわらないなぁ。


こんなあたしもね、昔三次元で恋をしたことがあるの。


でも、見事に失恋して、すごくすごく辛かった……。


あんな人のことなんか二度と思い出したくないくらいに……。



< 146 / 348 >

この作品をシェア

pagetop