俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


何で水無月祈織といたんだよ!?


……なんか気に入らねぇ。


オタミクのくせに、
俺を苛立たせるなんてなぁ、
100万年早いんだよっ!!


まったくっ!!


俺は落ち着かず、体を起こして頭を抑える。


……どう考えてもわかんねぇ。


この俺に興味も示さないアイツが、二次元以外に興味はないと言い張っていたアイツが、何で水無月祈織と……?


その時俺はふと、傍らに投げ捨てられている変装セットの紙袋に目をやった。


――そうだよな。


ここでウダウダ考えてるなんて俺らしくないよな――。


俺は暗闇で一人、ニヤリと笑ったのだった。



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