俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


俺はアイツの母親に笑顔で、半ば強引に招き入れられ、リビングへ通された。


「実來ー、お客様よ。山田君が来てくれたわ。」


リビングには食卓を囲むアイツを含め3人の姿が。


俺が一応丁寧にお辞儀をしていると、カランと床に何かが転がる音が聞こえた。


頭を上げれば、アイツがアホ面して箸を落とし凍り付いている。


「……な、な、何で、こ、ここに……!?」


俺は心の中でほくそ笑みながら、もっともらしい理由を取り繕う。


「や、休んでた時の、ノ、ノートを貸してくれるって言ってましたよね……?」


こんなとこでいいだろ?



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