俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


「ほらほら、パパも彰も、山田君が困っちゃうでしょ。実來も落ち着いて。」


俺がそんなことを思っていると、アイツの母親はほわほわと笑いながらあやすように言う。


俺は苦笑いをするしかない……。


「ごめんね~、ママ~。」


はっ?

ハゲには似合わず甘えた声で喋るアイツのオヤジ。

何だこれ??


「別にいいのよ。あっ、そうだ。山田君、夕飯はまだかしら?さっき食べ始めたところだから、食べていかない?」

「えっ、あー、大丈夫ですよ……。気にしないでください。」


どんどん本題に入れなくなるじゃねーかよ!!


「そうだよ、お母さん大丈夫だって。」


アイツは必死に言っていたが何の効果もなく……。


「ほら、食べていけよ、弟よ!」


そんなこんなで夕飯を食べていくことになってる俺。


この家、苦手だ……。



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