俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「じゃあ、言うが、お前って嘘吐きだよな。」
すぐに本題に入ったらアイツを有利にしちまうからな……。
俺は余裕に薄く笑いながら、アイツの反応を見た。
「はっ??」
口をポカンと開けて、眉間に皺を寄せている。
「お前は二次元にしか興味ないんだったよな?」
「そうに決まってんでしょ!」
アイツは不機嫌そうに顔を歪め、当たり前だというように強く言った。
――こうなりゃペースはこっちのもんだ。
「じゃあ、この間のは何なんだよ?さっきのは嘘じゃないのか?」
俺は片方の口角を釣り上げる。
「何が言いたいわけ!?男のくせに回りくどいったら、ありゃしない!」
そして俺は口にした――。
「水無月祈織はどうなんだよ――?」