俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


目を見開き時間が止まったようなアイツの顔が街灯に照らしだされる。


さぁ、何て答える?


「……な、何で祈織お兄さんのことを……?」


さっきの強気はどこへやら、驚きと戸惑いの弱い声で聞いてきた。


……っ!


何なんだよ、この変わりようは……?


だが、俺は意地悪な笑みを作りだす。


「正門の前にいるのを見た。まさかあの水無月祈織と知り合いとはな。驚いたよ。やっぱりお前だって、あんなふうに言ってても他の女たちと同じだな。」


俺は体を横にそむけ、無理と冷たく言い放った。


……うぜーけど、コイツは違うって思ってた……。


気にしていた俺がバカバカしくなってくる。


「……一緒に……一緒に、しないでよ……。」


「はぁ?」


アイツは拳をきゅっと握りしめ、悔しげに俺を上目遣いで睨み返してきた。



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