俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「何をだよ?どういう関係だか知らないが、お前みたいな見た目は平々凡々で、中身は超オタクな女が相手にされるわけねーだろ。」
何が、一緒にしないでだよ……。
結局こういうことだろーが。
俺はフンと鼻先で笑い捨ててやった。
――ドン!!
鈍い音とともに俺は道路へと突き飛ばされていく。
よくもやってくれたな!!
「殺す気か!?この俺を!!」
俺は何とか踏みとどまると腸が煮えくりかえる想いでアイツの方に振り向いた。
「フン!アンタがわけのわからないことを言うからでしょ!!わかりきったように言いやがって!!」
そこには鬼の形相をしたアイツが立っていた。
「じゃあ、何だって言うんだよ!?」
すると、アイツは真っ直ぐな目をしてこう言った。
「アンタが言うような薄っぺらいもんじゃない――、とても特別な存在よ――。」