俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
アイツの瞳は見たことないほど真っ直ぐだった。
――特別な存在……?
「どういうことだよ?」
俺は思わず疑問を口にした。
「そこまでアンタに話す筋合いはないでしょ。アンタにだって言いたくないことはあるでしょ。」
そう言うアイツの声はなんだかやけに冷めていた……。
そんなに特別なのかよ……。
もやもやとした気持ちがこみ上げ、俺は口をつぐんだ。
その時だった。
目に映ったのは暗い夜道を明るく照らす、ヘッドライト。
俺はその明りが眩しくて手で光を和らげる。
すると、ヘッドライトは俺らの前で消えたんだ――。
ドアが開き運転席から人が降りてくる。
――水無月祈織!!!!