俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
第3章
不機嫌な俺様
【実來Side】
段々肌寒くなってきた今日この頃。
衣替えしてから早数日がたち、この間まで夏だったのに、カーディガンを羽織るようになった。
窓の外には、夏の真っ青な空はなくて、白い雲の空と、葉っぱをかさかさと揺らす秋風が見えた。
これだけ月日が過ぎたということは、アイツに奴隷としてこき使わされ続けている日々が過ぎたということになる。
あぁ、慣れっておそろしい……。
アイツが学校に来てる日は毎日調理室に通っていて習慣になってしまった。
この間なんか自分がひどく馬鹿に思えた。
アイツのところに行くのなんか嫌なのに、アイツが休みだったっていうのに、……あぁなんてことだろう……。
間違って調理室に来てしまった日があった……。
あぁ~!!
もう自分が嫌だ……。