俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
ドアが閉まりお母さんが去るとドカドカ我が物顔であたしの領域に入ってくるアイツ。
あたしの中で煮えたぎったマグマがついに噴火した!
「なぁにやっとんじゃい!!!!誰が!誰が!我が家へ来ていいって言った!?さっさと出て行け!窓から放り投げるぞ!」
アイツの首根っこを掴みながら怒鳴りつける。
もう今回は許さん!
「うるせーな。何度もケータイに電話しただろうが。電源切ってたお前の自業自得だろ。」
アイツはだるそうにそう言いながら、まるで誇りでも払うようにあたしの手を振り払うと、勝手に本棚のそばにストンと腰をおろした。
例えいくら連絡入れてきたってこっちはアンタを家に入れる気はないっつの!!
「そんなのあたしには関係ない。ていうか、この間のこと忘れたわけじゃないでしょうね!?」
あたしは人差し指でビシィッとアイツを指差し、睨みつける。
あたしはまだあのこと許してないんだから!!
「あぁ、うかれた馬鹿がロケ現場に邪魔しに来たことか?」