俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


シラーっとムカつく言葉を平然と言うアイツ。


「何よ、その言い方!!祈織お兄さんとは大違い!!それにあたしが言ったのはそのことじゃない、調理室でのことよ!!」


忘れたなんて言ったら、殺してくれる!


「はっ、くだらない。」


は、は、鼻先で笑いやがった!!


イライラは最高潮、あたしはギリギリっと拳に力を込めた。


……でも、あたしの拳の動きは止まる。


コイツ何やってるの……?


どこに持っていたのだか知らないが、紙袋を広げると本棚に綺麗に並べられた『わたプリ』のコミックを取り出して入れていく。


入れていく……??


「あたしの宝物に何すんのよっ!?この泥棒!!」


あたしはスライディングして本棚とアイツの間に割って入った。



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