俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「水無月祈織を追い抜いてやりたいから。」
「はっ!?」
あたしはあまりのガキ発言に眉根を寄せた。
真剣な顔して何言い出すかと思えば……、バッカじゃないの!!
「それと、……証明したい人がいるから――。」
証明したい人……?
そういったアイツの瞳はひどくさみしく見えて、胸に突き刺さった。
証明したい人って誰――?
「これで満足か?俺は暇じゃないんだ、もう行くぞ。」
不機嫌そうな声を出し玄関のドアをあけて出ていくアイツ。
「ちょっと待ってってば!!」
さっきの一体何だったの……?