俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


「水無月祈織を追い抜いてやりたいから。」


「はっ!?」


あたしはあまりのガキ発言に眉根を寄せた。


真剣な顔して何言い出すかと思えば……、バッカじゃないの!!


「それと、……証明したい人がいるから――。」


証明したい人……?


そういったアイツの瞳はひどくさみしく見えて、胸に突き刺さった。


証明したい人って誰――?


「これで満足か?俺は暇じゃないんだ、もう行くぞ。」


不機嫌そうな声を出し玄関のドアをあけて出ていくアイツ。


「ちょっと待ってってば!!」


さっきの一体何だったの……?



< 211 / 348 >

この作品をシェア

pagetop