俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
頭の中は疑問だらけのまま。
仕方なくあとを追って外に出ると、「じゃあなぁ〜。」いかにも軽そうな男の声が聞こえてくる。
よく見れば、辺りはもう暗いけど、うちの外灯に照らされた白っぽい車が目に入った。
そしてさっきの軽い声の主はルンルンと飛ぶように玄関に向かってくる。
「おっ、弟よ!!来てたのか!お邪魔虫は退散しなきゃな。あっ、実來そのまま持ち帰ってもいいぞ。またなぁ〜。」
「何言ってんだよ、エロ兄貴!!」
ガチャリ。
言った時にはもう姿はなく扉は閉められていた。
いつも逃げ足早いんだから、お兄ちゃんは!!
「あっ、こんばんは、実來ちゃん、神崎君。」