俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
本当にアイツはガキだと思う。
さっきの理由の一つもさぁ。
だけど、こんなガキなアイツにも祈織お兄さんは誰に対しても同じ態度で接し、笑顔のままだ。
何でこんなに違うんだろ?
「俺もね、そのオーディション受けるんだ。お互い頑張ろう。」
祈織お兄さんは爽やかに微笑み手を差し出す。
祈織お兄さんもオーディション受けるんだぁ――。
と少し驚きながら見ていたのだけれど、アイツは握手をかえさない。
何やってんの!?
「水無月さんとはライバルですよね?慣れ合うつもりはありません。」
はぁぁぁぁ!?
祈織お兄さん相手にバッカじゃないの!!
「それより、賭けをしませんか?」