俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


でも、違ったんだ――。


神崎君の存在に俺は焦ってた。


それでついあんなこと……。


俺の気持ちはさっき言ったようなきれいなものじゃない。


本当の気持ちは、実來ちゃんのためとか言いつつ、たぶん自分勝手なものだったんだ――。


……だけど、そんな気持ちに気付けば気付くほど、実來ちゃんをとられたくないっていう気持ちが強くなる。


俺の方が実來ちゃんの近くにいたのに、神崎君にとられてしまう気がしたんだ。


たぶん、神崎君は実來ちゃんに本気だと思うから――。


なのに、俺はまだ実來ちゃんに想いを伝えてない……。



< 232 / 348 >

この作品をシェア

pagetop