俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
あぁ、アイツがいなくてせいせいするわよ!
アイツときたら、すぐにキレるし、デコピンするし、オタミクって呼ぶし!!
もうオタミクって呼ぶなって言ったのに!
そんなことをぶつぶつ思いながら、夕日に染まる帰り道を一人で歩いていた。
でも、あたしは見たくないものを見てしまったんだ……。
カラオケ店の前にさしかかった時――。
「あれ?中学の時の身のほど知らずのオタク女か。」
一気に血の気が引いていく。
二度と会いたくない、セットされた茶髪にピアスの、昔より派手になったこの男……。
本当に最低なヤツ。
何でまた現われるのよ……。