俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
……アイツが反応するようなこと――。
俺は気味の悪い無表情なアイツの横顔を見ながら、頬杖をついてニヤリと笑った。
まあ、これが一番手っ取り早いだろ。
――俺はぐいっとアイツの腕を引っ張った。
隣の席から倒れこむようにして、スポッと俺の胸におさまるアイツ。
俺は喉の奥で小さく笑った。
こうなれば、この勝負、俺がもらったようなもんだ。
まっ、俺が勝つことは決まっていたが。
コイツは未だにこういうことに免疫がないからな。
今は顔が見えないけど、どうせ林檎みたいに赤くなってんだろ。
俺は、アイツの顎を持ち上げた――。