俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「俺を無視するとは、随分出世したもんだな。」
俺はニヤッと口角をあげながら、アイツを俺の方に向かせる。
そして俺は俺の胸に収まる質の顔を見下ろした。
……は……?
……ウソだろ?
あぁ、きっと疲れで俺の目はおかしくなったに違いない。
俺はギュッと瞬きをすると、も一度マジマジとアイツの顔を覗きこんだ。
「さっさと離してくれる?」
冷たい感情のないような声が耳に入ってくる。
ホントにイカれたか?コイツ……。
手から力がだらりと抜けそうになる。
顔は冷静沈着で頬すら赤くなってない。