俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
言い合いの最中で響いたインターホンから流れる低く渋い声――。
あたしたちは時間がとまったように凍り付いた。
この声って、もしかしなくてもアイツのお父さんだよね……!?
ヤ、ヤバいよ!!
あたしたちは一度顔を見合わせると、必死になってインターホンの前に体の押し合い合戦が始まった。
絶対出たくない!!
見ず知らずのあたしが出られるわけないでしょーが!
「何ですか?悪ふざけなら」
怪訝そうな声が流れてきてあたしの体はびくりと跳ねた。
そして、その隙を狙われ、あたしの体はアイツによってインターホンの前につき飛ばされる。
もぉ、アイツめぇ!!