俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


言い合いの最中で響いたインターホンから流れる低く渋い声――。


あたしたちは時間がとまったように凍り付いた。


この声って、もしかしなくてもアイツのお父さんだよね……!?


ヤ、ヤバいよ!!


あたしたちは一度顔を見合わせると、必死になってインターホンの前に体の押し合い合戦が始まった。


絶対出たくない!!


見ず知らずのあたしが出られるわけないでしょーが!


「何ですか?悪ふざけなら」


怪訝そうな声が流れてきてあたしの体はびくりと跳ねた。


そして、その隙を狙われ、あたしの体はアイツによってインターホンの前につき飛ばされる。


もぉ、アイツめぇ!!



< 272 / 348 >

この作品をシェア

pagetop