俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


アイツの言葉を最後に、静けさがその場を支配する。


重い、重い沈黙……。


今にも、重くてのしかかってきそう。


あぁ、あたしまで押しつぶされそうだよっ!!


アイツのお父さんが怒るんじゃないかとあたしはヒヤヒヤ。


はぁ、何であたしがヒヤヒヤしなきゃいけないのかわかんないけど。


アイツは未だ俯いたままだし……。


どうすんの??


何か言えよ、アイツ――!


もうこの空気たえらんないって。


すると、沈黙を切り裂くように、咳払いのような音が響く。


アイツのお父さんは何を言いだすんだろうと、他人のことなのに生唾を飲み込んだ。



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