俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
さっきのとはまた違う冷や汗のようなものが出る。
もうこのまま通行人ということで過ぎ去ろうか?
こんな苦し紛れのくだらないアイディアしかでない自分にうなだれる。
そんな時、上から押し潰されるように頭に手がおかれた。
「えっと、あー、紹介するようなヤツじゃないから。ま、俺にまとわりついてくるヤツ、それだけだよ。」
はぁ!?!?!?
まとわりつく!?
誰が!?
それはアンタだろーが!!
聞き捨てならない言葉に怒りの言葉が喉まで押し寄せる。
「くすっ――!素直じゃないんだから。ぶっきらぼうなとこお父さんにそっくりね。」