俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


“女じゃねーし”って言葉は引っ掛かるし、
コイツは俺様で強引な嫌なヤツだけど……、

ちゃんと向き合ったんだよね、お父さんと――。


相変わらず、行き過ぎる街灯の光に照らされたアイツの顔はシラっとしてるけどさ。


きっとずっと、お父さんとお母さんのこと気にしてきたんだ――。


唯一苦手そうに話してたお父さんにも、ちゃんと認めてもらえたんだよね。


アイツはいつも余裕そうな顔してていけすかないけど、過去と向き合って一歩踏み出したんだよね……。


じゃあ、あたしは……?


あの男に会っただけで、こんなふうになってるあたしはどうなの……。



< 283 / 348 >

この作品をシェア

pagetop