俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


――オタミクッ!!


「おっ、お前っ!!」


涼しげな顔で俺を見据えるアイツ。


「へぇ。アンタが人を待つなんて珍しいこともあるもんね。」


いつもと違って冷めたアイツの声は俺の怒りを増幅させる。


「お前なぁ、ちゃんと約束しただろうが!!何が“いたんだぁ”だよ!!」


本当にムカつく!


俺はアイツのこめかみを挟み込んでゴリゴリしてやった。


「痛!やめてってば!!」


抵抗するアイツを俺は鼻であしらう。


せっかく待ってやってた俺のことを笑いやがったんだから、当然の罰だ。


「お前のせいで時間を無駄にしたからさっさと行くぞ。で、どこ行くことにしたんだ?」



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