俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「……あ、あの、池田さん。そんなにアイツ、責めないでくださいよ。……あたしのせいなんですから……。」
あたしは恐れながらも池田さんに細い声で訴えた。
あたしのためにやってくれたことなのに、こんなに怒られてたら、申し訳ない気持ちになってくる。
「口出ししないでくれますか!これは拓真の自覚の問題なのでねっ!!」
――すごい剣幕……!怖いよぉ!
「でも、そんなことより池田さん、今後のこと考えましょうよ。」
アイツが面倒臭そうに脱力して言った。
こんなに怒られてるのに本当余裕だな、アイツ。
「何だその態度は、拓真!もう、拓真は――!!はぁ……。」
一度噴火した池田さんだったけど、すぐに疲れたようにがっくりと肩を落とす。
「仕方ない、またあとでみっちり説教はする。問題は君をどうするかだ。マスコミが家に押しかけて大変なことになるぞ。」
えっ、ちょ、そんな大変なことさらりと言わないでよ!!
「じゃあ、落ち着くまで俺のとこに。セキュリティ的にその方がいいんじゃないんすか?」
「それが手っ取り早いな。」
えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!アイツのとこにぃぃぃぃ!?!?