俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


そうして、また最初の女子アナが映り、締めくくる。


「従来のアイドルとは違う、神崎拓真さんの自分を貫くスタイルが人気の秘密のようです。今後も主演映画にドラマ、CMと活躍をみせる神崎拓真さんに要注目です!」


俺は手の中で弄んでいたリモコンをテレビにむけ電源を切った。


ふん、俺の人気があれぐらいのことで揺らぐはずがない。


逆に、あれからますます忙しくなったぐらいだ。


主演映画の話も掌返したように元通り。


まったく、芸能界っていうのはわけわかんねーもんだな。


……っにしてもっ、コイツは何なんだ!?!?


俺が貴重なプライベートの時間を割いて、わざわざコイツの家に来てやったっていうのに!!


俺はテーブルにリモコンをバンッと叩きつけた。


「この俺を差し置いて何してんだ、バカオタミク!!」


やっぱコイツ、ホントにムカつく!



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