俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


ベッドに寝転がって呑気に漫画なんか読んでやがる。


俺は思いっきりデコピンしてやった。


「痛っ!!!!あたしは、わたプリの最新刊読んでんのっ!!邪魔しないで!!」


鬼みたいな形相で俺を睨みつけてくるアイツ。


何で俺が睨みつけられなきゃなんねーんだよ!


「忙しくなっても来てやってんだから、少しはありがたみってもんを知れ。」


ものすごく腹立たしいが、寛大な俺は腕を組んで怒りを抑え込む。


「あたし、来てなんて頼んでないしぃ~。」


アイツは俺を一度も見ることなく、足をパタパタと動かしながら、変態みたいにニヤけながら漫画のページを捲っていく。


あまりにふざけたアイツの喋り方に、治めようとした怒りがまたもふつふつとわき起こり始めた。


前にも思ったがコイツは人を怒らせる才能だけはあるな。


きっと死んでも直んねーだろ。



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