俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
俺はアイツの手が届かないようにギリギリのところであちこちに漫画を動かす。
「かっ、返しなさいよ!大事なわたプリになんてことを!!」
アイツは猫がじゃれるみたいにピョンピョンとび跳ねながら、諦めることなく何度も取り返そうとしてくる。
「そんな態度だからいけないんだろぉ~?」
ちょっと意地悪っぽく言ってやれば、すぐ風船みたいにむくれっ面になるアイツ。
「っいいから、早く返してよぉ!」
ほら、もう形勢逆転だ。
やっぱりコイツをイジメんのは面白い――。
「ただでは返すのは、なぁ。うーん、どうするかなぁ?」
俺はアイツが背伸びしても届かない位置にかかげながら、ニヤリと笑って言った。
さぁ、どうやって遊ぼうか?
その時とび跳ねたアイツが不安定なベッドの上で体勢を崩した。