俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「その芝居もうやめたら!?あたしわかってんだから!!」
あたしは声を荒げて言った。
そして、
頭をおさえる山田太郎の手首を片手でひねり、
背伸びをしてすかさず髪の毛を引っ掴んだ――。
観念しろ、山田太郎ー!!
あたしは素早く掴んだものを引き上げる。
パサッ――!
掴んだウザい黒髪はいとも簡単にとれ、真の姿が現れる。
「やっぱりアンタじゃない!!」
黒髪の下から現れたのは、茶髪のイマドキの髪型、そしてシャープな顔立ち。
――その正体は、
あの最低男っ!!!!!!