俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


あたしが必死に抵抗すると、耳元でアイツが囁く。


「おとなしくしないと、……殺すから。」


――ゾクッ。


何故か凍り付いてしまったあたし。


低くて、

あまりにも甘い声――。


……耳からはなれない…。



すると、静かになった空間に響く数人の足音。


女子の話し声。


コイツは更に力を込めあたしの自由を奪い、部屋の奥に行く。


ここは図書室で、棚の影に隠れた。


あの子たちに助けてほしかったけど、言えない……。


あたしは、ただもがいた。


早くはなせこのヤロー!!


そして、足音が完全に遠ざかると、突然解放されるあたしの体。



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