俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
あっ――!!
あたしは、それにびっくりしてよろっと転びそうになって目を瞑る。
ん??
……痛くない…?
目を開ければ、その先にはアイツの顔。
背中にはしっかりと支えられてる腕の感触。
はっ!!
「ち、近寄らないでよ!!てか、何なの、アンタ!?この間といい今といい、し、失礼極まりない!」
あたしは若干声が裏返りながらも言い放ち、素早く数歩後退った。
「助けてやったのに…。だって、この間はあの女面倒だったし、今回はバレるわけにはいかないからに決まってんだろ!」
バレる?
眉間に皺を寄せるアイツ。
「……ああ、その悪い性格のこと?あと、髪?」