俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「確かアイドルよね!?あたし見たことないけど。」
そうだったそうだった!
玲が言ってたヤツはコイツね。
あたしは納得して左手の掌を右手の拳でぽんと叩いた。
「マジかよ……。お前んちテレビあるよな?」
アイツが馬鹿にしたように、呆れながらも薄笑いを浮かべて聞いてくる。
「失礼な!!あるに決まってるでしょ!ただアンタみたいな人種に興味ないの!」
本当にこの男ムカつくんだけど。
――でもさぁ、おかしいよね……。
「ねぇ、そういえば、何でうちの学校にきたの?芸能人が通う学校とかあるじゃん?」
「それをお前に話す筋合いはない。」
アイツは低い声で言い放つと、あたしに一歩一歩近づいてくる……。