俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「何なのよ!?変態!!」
俺に向かって金切り声をだしやがる。
あぁ、イライラする。
この嫌な蒸し暑さも、このうるさい女も。
俺の怒りのメーターの針は今にも振り切りそうだ。
全てが面倒で、俺は腕を組み、木に寄り掛かる。
「なあ、お前。俺がキレる前に黙るんだな。」
「アンタ、何様のつもりよ!?」
――この俺が大人しく言ってやってるっていうのに――。
もう限界だ。
グイッ!
アイツの片腕を掴んで俺の胸に引き寄せる。
大きく目を見開くアイツを俺は薄く笑って見下ろした。