俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


はっ!?!?


俺に背を向け、大声で叫び出すこの女。


何してくれてんだよっ!!!!!!


バッ――!!


俺は咄嗟にヤツの口をふさいで取り押さえる。


「あっあの、な、何でもないんですよ!何でも!」


必死に聴衆に訴える俺。


何でこの俺がこんなカッコ悪いことしなきゃなんないんだよ!!


まだもごもごと俺の腕でもがくアイツに殺意すらおぼえそうになる。


俺はどうにか何でもないということをアピールするが、人は集まるばかり……。


――逃げるしかないよな…?


俺はコイツを腕に抱え全速力でもうダッシュ!!!!



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