俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「……は、離れてよ……!」
車が揺れれば触れてしまいそうな距離にある。
コイツは顔を真っ赤にし弱い声で訴えてきた。
「そんなんじゃ何の説得力もないけど。さっきの強気はどこいったんだよ?」
「――くっ……!」
真っ赤な顔で悔しげに下唇を噛んでいる。
――コイツ、イジメると意外と面白いかもしれないな――。
俺は思わず口角をあげた。
「ここで約束しろ。絶対にもう二度とあんな真似はしませんって。」
そして、もう一言付け加える。
「バラしたらどうなるかわかってるな?」