俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「……そ、そんな……。」
カッチカッチに固まった体から、か細い絶望の声が発せられる。
さっきまでの強気さなんて一欠けらもないコイツがおかしくて、俺は腹を抱えて笑う。
「な、何よ!?」
急にアイツは俺をキッと睨む。
「いや、冗談じゃないぞ。池田さんが言ったことはまず間違いない。お前が巻き込まれるのは確実だ。」
これだけは脅しでも何でもなく、本当のことだ。
もし変な噂でも流れれば、俺の芸能界生命も危うい。
「というわけで、約束してくれるね?」
いつものようにミラーの中で池田さんのメガネがあやしく光る。
イエスとしか言えないもの言いだ。
こういう時池田さんの黒さを実感する……。