俺様アイドルとオタク女のキケンな関係


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今あたしは、玲とエマちんと一緒にお昼中。


廊下側の玲の席に集まって食べてるの。


「ねえ、実來ちゃん。」


「ん、何、エマちん?」


エマちんはいつも通りのんびりとした口調で声をかけてくる。


「あの…、いいの?」


「へっ??」


一体何がでしょう?


すると、エマちんはあたしを通り越し遠くへと視線を投げる。


何が見えんの??ゆ、幽霊!?


「アハハ!ちょ、ちょっとやめてよ、エマちん!怖いじゃん!」


幽霊とかホントダメなの……。


あたしは恐怖をかき消すように笑い飛ばす。



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